2013年2月28日木曜日

ブラジル ダウンヒル

6º Campeonato de Downhill slide na ladeira do saúde

海に囲まれた島国で魚介類の食文化が発達し、サーファー達が集うロサンゼルスでスケート文化が開花したように、文化の起源には必ず理由がある。今回は、行った事はないが坂の多い国ブラジルから独創的なダウンヒルの映像。スケートのダウンヒルと言えばLoadedやSector9、Gravityなどの代表的なロングボードメーカーの映像で見て取れるように、下り坂のカーブを基点に様々なスライドを繰り出すスタイルが一般的

2013年2月27日水曜日

錬金術師 Haroshi

Huf x Haroshi x DLX // Opening Ceremony Video Recap

使い古され廃品と化したスケートボードを加工し、作品に転化させるアーティスト"Haroshi"。世界で活躍する彼をスケート界の錬金術師と言っても過言ではないだろう。今後も世界中でスケーター達は板を消耗し続けるのだから、もっと多様な再利用法があちらこちらから生まれたら面白い。

2013年2月26日火曜日

Undetground Vibes from 13thWitness feat Shingo (T19)

Undetground Vibes from 13thWitness feat Shingo (T19)

興味深いスケートビデオは数多くあるが、やはり馴染みのある町並みが映像に映り込んでいるとぐっと引き込まれる。DJ Krushの如何わしく空間を引っ掻き回すようなトラックも渋谷の混沌とした光のコントラスト、そこに息づく喧騒によく似合っている。ビデオグラファーであり、フォトグラファーでもある13thWitnessの作品はどれも一見の価値あり。

2013年2月24日日曜日

大きめのデッキに乗って

World's Largest Skateboard-Meet The Record Breakers-Guinness World Records 

スケートを始めた頃は8インチぐらいのノーズとテールがほぼ同じ形をしたデッキに乗っていたが、最近は少し太めの8.75インチのプールデッキを愛用している。私は板を回したり、フェイキー、スイッチを一切やらない為、デッキの前後がはっきりと分かるシェイプの方が乗る時に迷いがなくて良い。ブッシュのセッティングもカービングで加速しやすいようにノーズ側のトラックは柔らかく、テール側はそれよりも硬めにしてあるから尚更だ。初心者の頃は技も何もかも全く分からず適当に乗っていたが、色々といじくっていくと自分の理想とする滑りに対応したセッティングに近づいてくる。上手い人のデッキを借りて乗ってみるのもセッティングについての理解を深める上で良い方法だ。

2013年2月23日土曜日

スケートボードが出来るまで

Rekiem skateboard how to make a board

ベニアからデッキを作るのは金銭的にほぼ無理として、一度はアンカットのブランクデッキを買って、試してみたいオリジナルシェイプ。とは言うものの、苦情を考えたら近隣で加工するのは難しい。新宿中央公園や首都高の下であれば問題ないかもしれないが、バッテリーと工具一式を買いそろえるところから始めるとなると中々手が出

2013年2月21日木曜日

メイクする気迫

Black Fridays - Chris Cole - Wallenberg (Uncut)

何度転んでも起き上がり、執拗に攻め続けるクリス・コール(Chris Cole)。まさに七転八倒。この凄まじい気迫。メイクにかける執念。彼とは知り合いでもなんでもないが、自然と心の中で応援している自分に気付く、過去の映像にも関わらず。とんでもないのは明らかなので、ここで注目したいのは彼の転び方だ。板の上での着地を視野に入れながら、しっかりと前回り受け身をしている。アメリカ生まれ、アメリカ育ち

2013年2月20日水曜日

松葉杖スケート

Bill Shannon For RJD2 - Work It Out

この映像は病院の医者と患者という設定だろうか。松葉杖を両脇に抱えながらかかとで滑るように踊り、途中ではスキーのようにスケートボードに乗り、ウォールライドまでこなして建物を一周回って帰ってくるという風変わりな作品。音楽はアメリカのプロデューサーであり、トラックメーカーのRJD2。私は彼の音楽が好きでこの映像に辿り着き、たまに観覧するのだが、記事にする為にまさに今、詳しく調べてみたら

ゆるふわ系スケート

Longboarding - Yeah Boy (Chris Bobino)

スケートと言えばアグレッシブで怪我が絶えないようなイメージが本来は付随するが、クリス・ボビーノ(Chris Bobino)の滑りを見ていると子供が板に乗って無邪気に遊んでいるようで、危険なムードがまったく感じられない。そこにロバート・ジョンソンの軽快なギターのカッティングがぴったりはまっている。当然映像の中で繰り出しているボンレスのバリエーションは多くの痛みと共に習得してきたはずだ。それを感じさせないしなやかで明朗な動き。スケートを本当に楽しんでいるのが伝わってくる。

Poke Fun!

Chris Bobinoの紹介"All Around Skate"
http://www.allaroundskate.com/featured-rider-chris-bobino/

2013年2月19日火曜日

盲目のスケーター


BRAVE from EyEFORcE

盲目のピアニストと言えばレイチャールズ、ジョージシアリングを連想するが、まさか盲目のスケーターがいるとは想いもよらなかった。動画の主人公の名はトミーキャロル(Tommy Carroll)。2歳で光を失い、10歳でスケートを始めた少年。彼は朝早くに目覚め、誰もいないスケートパークで練習する事を愛す学生。ウィールの音で自分がおかれている状況を判断するようだ。凄すぎる。眼が見えていても深いセクションに入って行くのは簡単ではない。ましてやエアーをきめるなんて。。。ただならぬ苦労は容易に想像がつく。私は眼を閉じれば歩くのさえ困難なのだから。コーピングを触りながらパークの形状を記憶に焼き付け、新しい技に挑戦しようとする向上心。陽も照明も落ち、暗くなっても滑り続けるその姿はいかなるスケートビデオよりも人々に勇気を与え続ける事だろう。

George Shearing / It never entered my mind (Erik Satie)
http://www.youtube.com/watch?v=Kvu_zJkvvEA

東京ダウンヒル

Skull Skates - Autumn In Flux

東京は舗装された坂が多く、ダウンヒルにはうってつけの都市だ。とは言うものの交通量が多い為、時間や場所を選ばなければかなり危険。ターンやスライドで減速するスキルもなければ無謀この上ない。私も何度かコントロール不能なスピードがついてしまい、板が左右に細かく震え出し地面に投げ出されるという経験をした。特に重心が高いと細かいコントロールは効くが、ふらつきやすい。まずは重心を低くして、大きくターンをする感覚をつかみ、止まれるスピードの範囲内でカービングを覚えた方がいいだろう。私のお勧めはロングボードメーカーが販売しているスライドグローブ。それを着用すれば高速時の安全性は増す。グローブを地面にすりつける事によって重心を外側に逃がすとパワースライドが入りやすくなるからだ。坂道で少しでもスライドが入ればそれなりに減速し、そこから転んでもダメージは小さくなる。

スライドグローブ販売サイトのリンク
https://www.google.co.jp/search?q=...


ドロップ イン ザ ハウス


ドロップイン。一度出来てしまえばすぐに慣れると思うが、その一歩を踏み出すには勇気がいる。私はスケートを始めたばかりの頃、おそらく8年前にミニランプでドロップインを試みて、見事にアバラを痛めそのまま帰宅した記憶がある。初めてドロップインが出来たのは、クォーターよりも小さなミニミニランプ。そこは羽田の方の人気のない川沿い。少し記憶は怪しいが、5050というスケートショップのオーナーが役場にかけあって作ったセクションだと友人から聞いた覚えがある。そのミニミニランプは怪我をする余地がないと言っていい程に浅く、アールもゆるいカーブ。感覚をつかむのには最適な環境であった。

2013年2月15日金曜日

迷宮オーリー



"1978年にはアラン・ゲレファンドがランプ(斜面)で手を使わずにボードを浮かせる技「ノーハンドエアリアル」を開発する。この技は彼のニックネームである「オーリー(Ollie)」の名で広まった。" (Wikipediaから引用)

英語版Wikipediaも見てみるとフラットランド(平地)でのオーリーの起源は1982年。ロドニーミューレンがコンテストで披露したのがどうやら始まりのようだ。今となってはオーリーが出来なければスケーターとは言えないようなムードがある。確かに現代の多くのトリックはオーリーを基本としているから、オーリーは基礎の基礎という印象を与えてしまうのも無理はないだろう。しかし、オーリーは簡単ではない。一度こつをつかんでしまえば後は高さを出す練習をしてゆけばいいのだが、そこまで辿り着く前に挫折してスケートを止めていった人をそれなりに見てきた。30代半ば、スケート歴約二年の友人もオーリーに苦戦している。野球に例えるならば、打率が伸びない為にスイングの調整を始めて、余計に打てなくなって調整の迷路にはまるような感覚。その苦しさはよく解る。会社員だからそんなに無茶ができないというのも上達の妨げになっているのかもしれない。私はオーリーをしなくても全然問題ないと思っている。街中にあるちょっとした段差は体重を上に抜くだけで越えられる。ボンレスや、ノーコンプライでもいいだろう。まずは手段を選ばずに己が越えたい障害を越える。そこから本当に何がしたいのかが見えてくるはずだ。

スケートトリックのHow toサイト
http://allaboutsk8.seesaa.net/article/253599389.html

2013年2月14日木曜日

バリアーカルト (The Barrier Kult)

BARRIER KULT EMERICA SHOE 2 EVENT

カナダの覆面スケート集団バリアーカルト(The Barrier Kult)。場所を選ばずトリックを繰り広げるフリースタイルとは対照的に、彼等はバリケードだけを攻めるというスタイル。バリケードの入りに多少コンクリが盛ってあったりするがほぼウォールライドに近く、そこから更にグラインドを入れたりと、技の難易度は高い。チェコのブラ

2013年2月13日水曜日

ソフトウィールでパワースライド

Rainskates Mega Tsunami Testing

街を流していると気持ち良いすべすべの路面との出会いは少なく、大体がざらざらのアスファルト。転んで擦り傷は出来易い上に、硬いウィールでは進みが悪い。更に摩擦音がうるさいという難もついてくる。アメリカのスケートビデオに出て来るようなコンクリートの路面が増えてくれたら嬉しい限りだが、雨の多い日本には水はけの良いアスファルトがお似合いなのだろう。しかし、そんな悪い路面でも気持ちよく流せるソフトウィールという有り難いアイテムがある。ソフトウィールはアスファルトの上で、左右に思いっきり踏み込んでもすっぽ抜けないからぐいぐい加速する。それは利点でもあるが、パワースライドが入り難いという弱点もある。スニーカーのサイズのようにメーカーによって固さにばらつきはあるが、80a以下のウィールでのパワースライドはかなり難しい。Cadillac Classicの80aは幅もあるからなんとか滑るが、幅もあまりない78aあたりのウィールでスライドを入れようとすると、めくれてパンクしそうな摩擦感がある。私のお勧めはRainskatesのTsunami85a。高速時の安定性に優れ、カービング時の加速も良く、スライドも入りやすい。サイズも4種類用意されている。サイズが大きくなればなるほど重くなるので、ソフトウィールでもがんがんオーリーをしたい人にはミニツナミがお勧め。


YouTube動画を左右反転
http://concreteage.blogspot.jp/p/youtubevimeourl-function-youtube-this.html
パワースライドはそれ程パワーを使う訳ではない?
http://concreteage.blogspot.jp/2013/06/blog-post_20.html
Tsunamiウィール販売サイト"Funwaves"
http://www.funwaves.biz/products_rainskates.html

スケートボードの魅力とは?

Gou Miyagi - overground broadcasting skate video from FESN

小さい頃、坂道を見つけてはどこからか段ボールを拾ってきて滑っていた。あれが始めてのダウンヒル。本当に純粋で原始的な欲求。そういえば最近の子供が段ボールダウンヒルだとか、木登り、塀登りをしている姿を見なくなったもんだ。公園のベンチでDSにかじりついている子供はよく見るが。都内は子供がのびのびと駆け回る空間が少ないからそうなってしまうのか、それとも親が子供にかまうのが面倒でゲームを買い与えた為か。近所の路地でキャッチボールをしている親子を見かけた事があるが、親子共々なんとも遠慮がちな投球で、まさに近隣の家にボールが飛び込まないようにキャッチに重きをおいたスポーツ、それぞキャッチボールなりという様子。ゲームばっかりプレイしているよりは体を動かしているだけましか。。。スケートの魅力についてだが、一番は一人でどこでも出来るという事。本当にスケートを始めると今までなんとなく視界に入っていただけの風景が、がらっと変わる。街の全てがスケートセクションと化すのだ。登るのがだるかった坂道も、みっともないレンガ風の花壇も、ただの壁や縁石ですら遊び相手になってゆく。後は想像力の赴くままに自由に独自のラインを引いて行けばいい。


2013年2月12日火曜日

フリースタイルはダサいのか?

Kilian Martin - A Skate Escalation

友人知人のスケーターの中でもフリースタイル人間は圧倒的に少ない。少ないと言うか、一人しかいない。なんでまた、そんなに皆さんフリースタイルを敬遠するのか。少し古いがキャプテン翼的な観点においてフリースタイル程にデッキがお友達なジャンルはないだろう。デッキ、ウィール、トラックの全てを使い切り、一畳あれば出来る技は無限大。マイクバレリー(Mike vallely)も言っていた「場所を選ぶな」と。どこでも出来るというのは表現において凄く重要だ。小さなカフェではアコースティックで、駅前ではバッテリーでアンプを鳴らし、ライブハウスでも大きなフェスでもこなしていくミュージシャンのように場所を選ばなければ当然露出は増える。ただ、ここで問題となるのはいくら露出が増えようが、前衛的であろうがミュージシャンもスケーターもそれ一本で生活するのがかなり難しいという現状だ。特に日本のスケートボードのマーケットは流行っているからといってプロを量産できるほど大きくはない。それに応じるかのようにプロを目指して滑っている人はほんの一握り。そんな現代だからこそ今日のスケーターは何でもこなす職能的なスタンスより、自分自身のスタイルを追求する滑り方をするのだろう。ひょっとしたら、フリースタイルというジャンルはスケート界の喰えない大道芸という位置づけなのかもしれない。それならそれでマイノリティーであるからこそのアプローチもあるだろう。まず何よりも、模倣にかたよらず原始的な直感においてやりたいことをやる。誰に何と言われようともそれを貫き通せば、それがスタイルだ。

Concrete Age Skate Press

時はコンクリート時代。
意図的にえぐく突き出されたプールコーピング。
継目無く連続的に広がる灰色のセクション群。
その空間を引き裂くように響くグラインドの音。
世界にフルコンクリートのスケートパークが増え続けている現代、
スケーター達は何を考え、何を成し、何に向かって生きて行くのだろうか。
そんな大げさな文章の滑りだしで今後は大丈夫なのかと不安に思いつつ、
Concrete Age Skate Pressはスタートするのである。